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効果のある病気

針治療

 

腰痛

​日常的によく経験される症状ですが、レントゲンなどの検査で原因が特定できる例は、多くありません。骨に異常があるとは限りませんから。

また、自覚症状が腰ではなくて、他の部位なのに、原因が腰にある場合も多くあります。膝、股関節、足首、下腿の痛みなどです。中には下腹が痛く子宮付属器炎と間違われるばあいもあります。筋肉の緊張が強い、筋肉の緊張のバランスが狂っているなどの場合は、触ってみるのが一番確実です。治療は針が最適です。検査ではわからなくても、触ってみればはっきりと異常が分かります。針は、目的の筋肉を的確にゆるめることができます。内服薬ではこれが出来ません。プロテックによるけん引を併用すると、軽い腰椎椎間板ヘルニアも治ります。

 

耳鳴り 

決め手となる治療法がなく、悩んでいる患者さんが多い。

なかなか治らない要因はいくつかあげられます。

1)患者さんが自覚する症状であり、他覚的にとらえることが出来ない。

そのため、医師が意欲的に取り組む研究対象になりにくい。

2)耳鼻咽喉科が専門に扱う病気と考えられ、耳鼻咽喉科的診察治療の範囲にとどまる。実際には耳ではない部分の筋肉の凝りが原因であり、その筋肉を緩めることで治る事が多い。

3)先入感なしで、時間をかけて、問診をし、視診、触診などをする過程が抜けている。

印象的な例

それまで全く耳鳴りの自覚が無かった患者さんが、突然耳鳴りを訴え始めた。

発症前の状況をきくと、母に荷物を届けようと、名古屋から東京まで荷物を持って行った。そのあと突然耳鳴りが始まったという。

触診をすると、肩から首にかけて耳鳴り側が特に凝っていた。

針をし、しばらく刺したままにしたら耳鳴りが小さくなった。何回か繰り返し治療することで、耳鳴りは消え、再発しなくなった。

この症例は、一例ではあるが示唆に富んでいる。

原因(誘因)は、名古屋から東京まで荷物を運んだことである。耳に関する検査や診察は特にしていないが、いつものように咽や鼻、腹の状態、全身の筋肉の凝り具合を診、一番凝りの強い首を中心に針を刺し、しばらく刺したままにした。これでこの例では耳鳴りは軽減し、最終的には治った。

何も難しいことはない。ただ西洋医学的に一番難しいのは、局所的な凝りを,副作用無く取ることである。薬を内服し、脊髄に作用して筋肉の緊張をゆるめる方法が一般的のようですが、呼吸筋の緊張もゆるめてしまいます。当院の患者さんも一人、凝りをとるために内服し、呼吸困難で救急車で運ばれました。

もう一つ難しいのは、触診という行為そのものが軽んじられ、されなくなってきたことです。内臓の触診さえされない時代に、筋肉を触診することはまれです。しかし、触診によって得られる所見は貴重で、他の検査方法では得られなく、病気の発症に密接に関連していることはよくあることです。

パソコンが重視され、診療内容がパソコンの入力内容で評価されるようになりました。人の触圧感覚に頼り、広範な身体表面を対象とする診察結果を、客観化数値化することは困難です。

ジェット機の騒音のようで、じっとして居られない症例

耳鳴り発症の前に、結婚して食生活が自由になり、あんぱんや、ケーキを食事代わりに食べることがあるようになった。甘いものとの関連があり、炎症性の要素が多いと推測した。針治療で効果がみられたが、途中で治療を中断されたので完治には至らなかった。厳重な食事管理とBスポット治療など炎症対策が決め手になると思われる。

逆流性食道炎

よく見られる病気ですが、決め手となる治療法がありません。一般的には,胃酸を抑える薬と逆流をふせぐために上半身を高くして寝る方法が併用されます。なぜ逆流が起こるのかという原因の究明がされないのが問題です。

患者さんをよく診察すると、背中が凝っていることが分かります。凝りをとるのは針が最適です.。針治療をすれば効果は明らかです。筋肉の凝りが原因で、体性自律神経反射により胃の入り口の噴門のしまりが悪くなったと理解できます。

乳がん検診のまえ

疑陽性による組織検査をさけるために針治療を受ける。

ほったんは、ある患者さんが、乳がんの疑いで組織を取って検査を受けることになったと言われたことにあります。

骨格筋に凝りがあるように、乳房にも凝りはあります。赤ちゃんが乳首を吸うと、乳汁が射出されます。乳腺のまわりに筋上皮という筋肉組織があり、吸引刺激で、下垂体からオキシトシンというホルモンが放出され,筋上皮が収縮することで射乳はおきます。

乳房のしこり、硬い抵抗には、筋上皮のこり、乳腺症、乳がんの3段階があると思います。

組織検査の前日に針治療に来てもらうようにしました。背中側の針でもゆるみますし、直接針をしてもゆるみます。

​翌日組織検査の目的で、受診したところ、どちら側でしたかときかれ、無事組織検査をのがれたということです。

Bスポット治療

花粉症

毎年春になると、花粉症の患者さんが増える。

花粉症の患者さんの特徴は、自分で病名を名乗ってこられることである。

ある年、私の所としては多く20人くらいの患者さんがあった。西洋医学的には検査結果に基づいて、正確に診断されているようだが、症状が出る瞬間と鼻粘膜の色に疑問がある例が多かった。花粉に触れた瞬間に症状が出ることが多いはずなのに、朝起きて、窓も開けないうちに症状が出ている例が多かった。

洗面所とか台所とか足元が冷える場所で症状が出る例が多かった。冷えのぼせのおきる環境ということになる。

鼻粘膜は真赤で、炎症を思わせる例が多かった。炎症があると、冷気や空気の動きの機械的刺激に敏感になる。更に鼻粘膜の通りやすさ(透過性)が増す。人は体液が入った革袋に例えられるが、皮膚に比べ粘膜は体液を通しやすい。足元が冷える時は、革袋の下の方を絞って,細くすることになり上の方から体液が出やすくなる

炎症の上に、アレルギーが加わったと理解した方が正しいと思われる。

アレルギーに対する治療だけでなく、炎症に対する治療を併用することが理想と思われる。

炎症の治療はBスポット治療が簡単明瞭で、効果も大であり、理想的治療である。

 

慢性関節リュウマチ(以後リュウマチと略す)

リュウマチは漢方治療の適応する疾患で、漢方薬による治療経験は、私自身も多く、他の人の発表例も多い。しかし見事に効いたという実感する例はなかった。

最近、Bスポット治療の苦痛を軽減するために1%天然食塩水から始めるようにしている。たまたまBスポット治療を求めて来院された患者さんにそれを試みた。そうしたら10年来のリュウマチが、食塩水の段階から効果が表れ、塩化亜鉛に替えると更に良くなった。関節の発赤、腫れ、痛みがなくなり、曲がった足のゆびが、まっすぐになった。血液検査も正常化した。

西洋薬を服用していても悪化を阻止できなかった症状が、こんなに簡単な方法で改善した。

治療経過は、簡単明瞭で、初めは腫れがあり、塗れないところがあるが、段々腫れが引き濡れる範囲が広くなる。塗った時の反応は、出血がある事で炎症の強さを判断できる。治療を重ねていくと、多量のうっ血した血がでることがある。このあと症状がより改善する傾向がある。

リュウマチは炎症がもとになって発症すると言われているが、どこの炎症かわ特定されていないようだ。この例は、Bスポット治療で塩化亜鉛液を塗った鼻や咽の粘膜の炎症が主因のリュウマチであったという事である。この例のように広範囲に塩化亜鉛液が塗られることはまれだと思われるので、この部位の炎症がリュウマチの主因である可能性もある。

舌痛症

.よくある病気ですが、決め手がないようです。私の経験した患者さんでは、Bスポット治療がよく効きます。鼻粘膜に1%食塩水.を塗って、10秒以内に効果がある事が多い。長い間舌痛を訴え、Bスポット治療を勧めても怖がって逃げていた患者さんがみえました。抗うつ剤色々な治療を受けうけても効果がなく、あきらめてBスポット治療をうけられました。18秒で効果が出ました。完治には時間がかかりますが、的確な治療であることは間違いがありません。

漢方薬

過労

過老は多くの病気の背後にかくれていることが多い。しかし検査で見つけることはむつかしい。

診察では、漢方的な脈診が一番すぐれていて、的確に診断できる。

治療も漢方薬が一番すぐれている。

リュウマチの患者さんには、病気しらずで元気だったのに、突然発病する例がある。しかし脈をみると、過労の脈をしている。

私が四逆散タイプという、手のひらや、あしのうらに汗をかきやすい人は、精神的緊張が強い。典型的な例では,弦脈と言う、弓の弦を張ったような脈を示す。緊張が強く元気だが、背後に過労状態が隠れているばあいがある。この場合も他の方法では分かりにくいが、脈診ではわかる。

過労状態には漢方薬が著効する。

冷え性

体を温めたり、元気にする作用がある漢方薬は、多くの種類があり、それぞれの人の状態に応じて適した処方を作ることができる。副作用がなく、個々の人の体調に合った処方を服用すれば、一番効率的に目標が達成できると思われる。

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